【へらにハマってもいいですか? LEVEL.4】杉本智也インストラクターから段底の基本を学べ!
企画説明
【へらにハマってもいいですか!】略して“へマっていいですか?”はマルキユーアンバサダーに就任した“えまたん”こと片原恵麻が、へら鮒釣りを一から教わり、一人前の“へら師”になることをテーマに自ら執筆連載します!
今回のミッション
【杉本智也インストラクターから段底の基本を学べ!】
今回私にへら鮒釣りを教えてくれるのは杉本智也先生。全国規模の釣り大会で輝かしい成績を残していますが、競技一辺倒ではなく、さまざまな釣り方を高いレベルでこなす実力派としても知られています。特に段差の底釣りではメジャー大会で結果を残すほど得意中の得意だとか!また、自身のYouTubeチャンネル「TOMOチャンネル」でもへら鮒釣りについて発信されていて、説明がとても丁寧で分かりやすい先生です。そんな杉本先生から段底(段差の底釣り)の基本を学びます。
今回の釣り場
今回訪れたのは栃木県小山市にある吉森へら鮒センターさんです。浮き桟橋がしっかり固定されているので揺れがなく非常に釣りがしやすい環境です。また、周りが木で囲まれているため、冬の風にも強いことで知られています。池が四角くなっており、全方向から攻められるのも特徴の1つです。個人的には桟橋の隙間がないため、物を落とす心配がなくていいですね。笑
レッスンスタート
わたし:「おはようございます!今日は段底を教えていただけるということですが、そもそも段底って何ですか?(前回の底釣りと何が違うんだろう…)」
杉本先生:「前回の底釣りでは2つのハリを底に近づけて底に魚を集めて釣ったよね?今回やる段底は、正式には段差の底釣りといい、バラケエサとくわせエサの段差を大きく取る底釣りだよ。上バリのバラケエサは底から離して下バリのくわせエサのみを水底につけることで、バラケを水底付近の中層から拡散させてより多くのへら鮒を寄せられるんだ。」
わたし:「なるほど!底から離れたへらも寄せられるっていうことですね!」
杉本先生:「厳寒期だと食い気のある新べら以外は基本の底釣りだと釣りきれない場面も多いから、そんなときによく使われる釣り方だよ。それじゃあ早速仕掛けを作ってみようか!」
今回の仕掛け
・サオ
8尺(2.4m)
・ミチイト
0.8号(ナイロン)
・ハリス
上0.5号(ナイロン)10cm
下0.5号(ナイロン)50cm
・ハリ
上7号(両ダンゴ用)
下4号(くわせ用)
・ウキ
ボディ 8cm PCムクトップ カーボン脚
※エサ落ち目盛り=全11目盛り中(くわせエサを付けて)7目盛りだし
・その他
・ウキゴム(ウキの脚に合わせたサイズの物)
・ウキ止め(ミチイトに適合するサイズの物)
・板オモリ( 0.3 mm 厚 内径 0.3 mm ウレタンチューブ装着)
・ジョイント(「 24 」号)
・※トンボ(木綿糸)
今回のエサ
杉本先生:「今回は上バリにバラケエサを、下バリにくわせエサの「力玉ハードⅡ」をつけるよ。」
- バラケエサ
「粒戦」100cc+「とろスイミー」50cc+「セットガン」100cc+水200cc
厳冬期は約7分吸水(エサボウルを傾けても動かなくなるくらいまで放置)
「セットアップ」150cc+「ヤグラ」150cc
- くわせエサ
「力玉ハードⅡ」
先生に習ったエサの使い方のコツ
わたし:「へら鮒のエサを作るとき吸水させるために時間をおくことが多いですが、何でですか?」
杉本先生:「エサは時間が経つにつれてネバリがでるんだけど、そうなると魚が釣れにくくなっちゃうんだ。それを経時変化っていうんだけど、できたてのエサと終わりかけのエサがなるべく同じ状態になるように、経時変化を防ぐためネバリが強く吸水が遅いエサを先に溶いておくんだ。」
わたし:「なるほど!そんな意味があったんですね。」
杉本先生:「ちなみにこのエサで、エサ持ちが悪くなったなぁと思ったら『BBフラッシュ』を加えてエサ持ちを良くすることもできるよ。逆にエサ持ちが良すぎるときは『セット専用バラケ』を加えてバラける速度を早めることもできるからね。」わたし:「へら鮒釣りはエサで色々調整できるのも面白いですね!ちなみに、最近よくこの『ヤグラ』を使うんですが、これはどんな効果があるんですか?」
杉本先生:「『ヤグラ』は横に広がりにくく縦方向に降る特性があるからターゲットにしている層にエサが溜まりやすく、魚を寄せやすいんだよ。かつ、初心者でも丸めやすくて使いやすいのも特徴かな。」
わたし:「なるほど〜!ありがとうございます!」