【へらにハマってもいいですか? LEVEL.31】杉本智也インストラクターと“いいふな釣ろうぜ!!!!”|へら鮒天国

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【へらにハマってもいいですか? LEVEL.31】杉本智也インストラクターと“いいふな釣ろうぜ!!!!”


企画説明

【へらにハマってもいいですか?】略して“ヘマですか?”はマルキユーアンバサダーの片原恵麻が、いろんな先生からへら鮒釣りを学びその楽しさをレポートし発信する連載です!


前回の記事はこちら

今回のミッション

取材日は2025年11月27日。
「1117(いいふな)」の日、ということで、

今回のテーマはズバリ、【いいふな釣ろうぜ!!!!】

そんな“いいふな”を一緒にねらいに来てくれたのは、杉本先生♬

 

今回の釣り場

今回訪れたのは、 へらフェスタぶりの椎の木湖

ただでさえ1kgオーバーがアベレージの同池では、
なんと、2日前に新べら放流があったらしい、、、釣るしかないでしょ!(笑)

 

レッスンスタート

私:「おはようございます〜!!朝もやがすごい!!本格的に冬来た〜今日はもちろん新べら釣り…?」

杉本先生:「おはよう〜!!一昨日に新べらが入って、一年に一回の“いいふな”に会えるチャンスなんだよ。新べら釣りは、多くのへら釣り師がこの時季盛り上がるお祭りみたいな感じ!」

私:「どんな釣り方でねらうんでしょうか?」

杉本先生:「今日は両グルテンの宙釣りだよ。」

私:「そういえば、宙釣りってチョーチンとは違うんですか??」

杉本先生:「宙釣りの中に浅ダナとかチョーチンがあるって感じかな。」

私:「なるほど!そういうことか!!」

という今更トークをかまして、いつもどおりに準備開始!

 

 

今回の仕掛け

・サオ
16尺

・ミチイト
1号(ナイロン)

・ハリス
上0.6号(ナイロン)30cm
下0.6号(ナイロン)45cm

・ハリ
上5号
下5号

・ウキ
ボディ13cm PCムクトップ

・その他
・ウキゴム(ウキの脚に合わせたサイズの物)
・ウキ止め(ミチイトに適合するサイズの物)
・板オモリ(0.3 mm 厚 内径0.3mm ウレタンチューブ装着)
・ジョイント(24号)

エサ落ち目盛りは両バリを付けて緑に設定。

私:「ちなみにエサ落ちを何色にするかって、どう考えてるんですか?」

杉本先生:「エサ落ちをどこにするかっていうのは、見やすい色に決めるのはもちろん、自分がどこにしたのかをしっかりと把握しておくことが大事!エサが無くなったって自分が分かればいいのよ。」

 

今回のエサ

「グルテン四季」50cc+ 「わたグル」25cc+ 水75cc

私:「今日のエサは?」

杉本先生:「今日はここらへんかな。」

私:「わーいろんなグルテンエサがある!」

杉本先生:「このフレークみたいなのって“マッシュ”って言ってコロッケの中身みたいなやつ。バラけるエサなんだけど、それがこの中で多いのが『新べらグルテン』。逆にエサが持つようになるグルテンが多いのは『わたグル』。とりあえずこの4種があればいいかなと思って持ってきたよ。」

私:「…てことは今日はダンゴは打たないんですか?」

杉本先生:「ダンゴは集魚材が入っていて新べら以外も寄ってくる。ただ、今日釣りたいのは新べらで、彼らは養魚場で育ってここに来たばっかりだから、集魚力の無いグルテンで回遊する新べらを狙い撃ちさ!宙釣りだから今日はバラける『グルテン四季』に、持たせる『わたグル』でバランスを取ろうと思う。『もちグル』は重さもあって、よりハリにしがみつくグルテンだから、宙がダメで底釣りに変更するときに使おう。」

杉本先生:「『わたグル』は使うときはよく袋を振ってね。そうしないと、グルテンとマッシュが袋の中でまばらになっちゃう。あと、グルテンエサっていうのは硬く作る方が水中でパッと膨らむから、粉1:1水くらいで作り始めようか。」

杉本先生:「ちなみにグルテン繊維がタオルにこびりついちゃうから、使い捨てのタオルがオススメだよ!エサを付けるときはこうやって手に水をつけてからエサを摘まむと手にこびりつかないよ。」

私:「わー!!すっごく便利!私も真似しよう!」

杉本先生:「こうやってグルテンエサは分けると糸引いてるでしょ?これがグルテン繊維で、これがあるから釣れるんだ。だから、なるべく作りたての状態をキープできるように、乾燥しないよう適宜エサを湿らせたり、こまめにエサを作り直したりしてね。」

 

釣り開始!

さぁ、いよいよ釣り開始!

杉本先生:「グルテンは集魚効果ないから、こまめにどんどん打っていってね。」

初めのうちはとにかくエサ打ち。

杉本先生:「沈むのを見た感じだと今のエサ付けはOK。」

杉本先生:「お、今アタったよ!」

私:「ホントに!?」

杉本先生:「少しでも怪しいと思ったらアワせて大丈夫だよ!」

私:「あ!アタった!!わ、バレたーーー。。。でも魚はいる!!」

約2時間経過。
全くアタりなし、、、

杉本先生:「新べらはペレットを食べて育っているから、グルテンエサに『粒戦細粒』をまぶしてみようか。こう、きな粉餅みたいに(笑)」

私:「なんか美味しそう(笑)」

私:「ちょっとアタってきたかも!」

すると突然!!
杉本先生の竿が大きく曲がった!!

杉本先生:「これは行った!
……2kgオーバー!!!!  やった初めて2kgフィッシュ釣った♬」

周りでも竿が曲がり始めた。
お魚が回ってきたのかな……??
なんかアタリも増えてきた気がする…… !!!

なんて考えていると、あったかい飲み物の販売が!
おしるこ早く飲みたいけど、アタってるから飲めない……

10時

私:「やったー!!!!!キター!!!!」

やっと釣れた!
おしるこやっと飲めるー!!笑

釣れた後はしばらくあたりが遠のいていましたが、 10投くらいすると。

アタった!?

杉本先生:「アタった?」

私:「そんな気がします」

続けて打つと

私:「アタった!!!やったー!!!」

杉本先生:「補足情報として新べらは思ったより浅い養魚場でペレットで育てられている。急にこんな深いとこに放たれて、新しいエサを見ても食べるのが下手でエサを追っかけられない。だから変なカラツンもあって当たり前な感じかな。カラツンが多かったら、マッシュ少なめでグルテン繊維多めのブレンドにしてみるとか、そうやってバランスを考えていくといいよ。」

カラツンを減らしたいので、杉本先生のエサのようにやわらかいタッチにしてみると、、、

私:「乗った!釣れた!!!!大きい!!!!」

1.8kg!!

大きい新べらが釣れたら鰻丼を買ってきてくれる(食堂定休日だったので)と言ってたスタッフさんを見て

私:「合格ですか!?」

スタッフさん:「まぁ良いでしょう!いいふなです(笑)」

やったー!!!!

 

お昼ご飯
約束通りの鰻丼を食べることができて大満足。※すき家ですが(笑)

ご飯後再開。

暫くアタりはないけど打ち続けます。

先生:「あっ」

私:「わ〜早いアタリがなかなかアワせにいけないです、、、」

杉本先生:「落ち込みのアタリね〜、意外とそういうのがヒット率高いよ~」

集中するぞ!!

ん〜ナジんでからアタらないなぁ……

教わったように誘いを入れて……わ!!!!
誘いを入れた後すぐにアタリが!!!!

私:「わーーー重い!!!   えっ??めちゃ大きい!!!!」

周りのみんな「それ大きいよ!!!!丁寧に!ボンバイエして(笑)」

何と新べら2170g !!49cm !!!

過去最大!

自己記録更新!やったー!!!!
しっかり目標達成で大満足

 

今日の教訓

新べら釣りは「寄せる」より「理解する」。

集魚力の強いエサで魚を集めるのではなく、新べらの育った環境やエサへの慣れを考え、グルテンの配合や繊維量、打ち続けるリズムで“食える状態”を作ることが大切だと思いました。

カラツンがでても焦らず、エサのタッチ調整や誘いなど少しずつ仕掛けてみて、釣れる状況を作っていくのが面白いなと学びになりました。

杉本先生:「こんな日、マジでなかなか無いから(笑)。狙いたくても、入った新べらがどのタイミングで口を使ってくれるのかは誰にも予想できないんだ。」

私:「今日ホントにラッキーだったんですね!」

 


最高の日に巡り逢えたエマちゃん。

2kgオーバーを釣るなんてホントに持ってるね!!

“これだからへら鮒釣りは辞められない!”っていう釣りはもっともっとたくさんあるから、また次回も楽しんでゆきましょう!

次回も乞うご期待!