【へらにハマってもいいですか? LEVEL.19】綿貫 正義インストラクターとヒゲトロセットにチャレンジ!|へら鮒天国

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【へらにハマってもいいですか? LEVEL.19】綿貫 正義インストラクターとヒゲトロセットにチャレンジ!

 


企画説明

【へらにハマってもいいですか!】略して“へマっていいですか?”はマルキユーアンバサダーに就任した“えまたん”こと片原恵麻が、へら鮒釣りを一から教わり、一人前の“へら師”になることをテーマに自ら執筆連載します!


前回の記事はこちら

 

今回のミッション

【ヒゲトロセットにチャレンジ!】

寒かった冬も去り、気付けば5月。暖かくなり、へら鮒の活性も上がってきました。

しかし、へら鮒の活性が上がるということは、へら鮒釣りに出かける人も増えるということ。休日の釣り場はへら師がびっしりなことも。

今回はそんな、休日の混雑などで食いが渋くなったときに効果的な釣り方を習えるとか…?

 

今回の釣り場

今回訪れたのは、埼玉県幸手市にある神扇池

なんとこちら、幸手市営のへら鮒釣り場。収容人数は最大456人の大型管理釣り場です。
農業用に作られた広大な調整池が網で仕切られ、へら鮒釣り池として有効活用されています。
確かに、広い!!!

 

レッスンスタート

わたし:「おはようございます!綿貫先生、今日もよろしくお願いします!

綿貫先生:「おはよう!」

わたし:「今日は新しい釣りを教えてもらえると聞いているんですが、どんな釣り方ですか?」

綿貫先生:「今日はヒゲトロセットというのを教えるよ!」

わたし:「ヒゲトロ!聞いたことあります!!!」

綿貫先生:「昔はトロ巻きとか、トロ掛けとも呼ばれてた釣り方だよ♩特徴としては、今まで使ったことのない“トロロ”をくわせに使うことかな。」

わたし:「去年、夏にトロロを使って釣りをしている光景を見たことがあります!」

綿貫先生:「そう!ズバリ、ヒゲトロセットはこれから使える釣り方なんだよ♩両ダンゴで魚が釣れる時季になったらできる釣りで、両ダンゴで釣れそうで釣れないときや釣り場が混雑しているときに効果的だよ。ただね、ヒゲトロは天気が晴れているときがいいんだよね。今日のこの曇り空はちょっと心配だね…」

わたし:「あれ、雨も降るかもしれない予報でしたよね?…釣り場も貸切状態…いや、きっと大丈夫、頑張ろう!!!」

 

今回の仕掛け

・サオ
10.5尺

・ミチイト
1号(ナイロン)

・ハリス
上0.6号(ナイロン)10cm
下0.6号(ナイロン)18cm

・ハリ
上8号
下6号

・ウキ
ボディ12cm PCムクトップ カーボン脚

・その他
・ウキゴム(ウキの脚に合わせたサイズの物)
・ウキ止め(ミチイトに適合するサイズの物)
・板オモリ(0.3mm 厚 内径0.3mm ウレタンチューブ装着)
・ジョイント(24号)

 

今回のエサ

わたし:「今日のエサを教えてください!」

綿貫先生:「とりあえず付けやすいエサからやってみようか。」

【バラケエサ】

「美緑」200cc+「カクシン」200cc+「バラケマッハ」400cc+水200cc

【くわせエサ】

「極上とろろハード」

わたし:「トロロはどうやってハリにつけるんですか?」

綿貫先生:「トロロはお皿を持って、給水したトロロにハリを掛けると何本か付くからそれでオッケーだよ。長すぎたときはハリに巻き付つけるか、ハサミで切れば大丈夫だよ。」


わたし:「トロロ、めっちゃ美味しそう〜」

綿貫先生:「このトロロ、質がいいトロロだからね!でも食べちゃダメだよ!」

わたし:「おなかへってきた…」

 

釣り開始!

綿貫先生:「連日40~50枚釣れているから今日は30枚目標にしてみよう!」

わたし:「そんなに釣れてるんですか!30枚…釣れるかなぁ。」

 

【7:15】

準備が完了したところでいよいよ釣り開始。

初めてのヒゲトロセット。
想像していたよりもハリに付けるのは簡単♩

わたし:「ちなみにバラケエサは両ダンゴくらいのサイズでいいですか?」

綿貫先生:「初めは大きめに付けて大丈夫だよ!両ダンゴのときの2倍くらいでもいいかも。」

わたし:「結構大きめだ!」

ダンゴは大きめにつけて投入。

わたし:「この釣りのアタリ方ってどんな感じですか?」

綿貫先生:「アタリは結構強めかな。ハリスが短い分ガチンとしたアタリがでることが多いよ!」

わたし:「よかった〜♩」

綿貫先生:「強くアタらないときに強くアタらせる釣りっていうのかな。」

と、話しながら釣りをしていると

わたし:「わ!!!アタった!!!」

ハリに掛からなかったものの、3投目でアタリ!
幸先いい♩

綿貫先生:「ウキが沈没したときは静かに竿を上げてウキのトップをだそう!」

その後もアタリはあるものの釣れなかったため、手水でエサを若干やわらかくし、少し小さめにハリにつけてみることに。

(私:くわせのトロロも小さめにハリに巻きつけてみよっと!)

今日の裏目標は、自分でエサ調整をすること。
今日は、5投しても何も変化が生まれなかったら何かしら変化を加えてみようと思います。

 

【7:48】

ズバッ!

わたし:「やったー!!!釣れたー!!!」

綿貫先生:「やったね!!!とりあえず1枚!!!」

綺麗なへら鮒がやってきてくれました。

釣り再開後、またアタリはあるもののなかなか釣れず。

わたし:「ん〜どうしようかなぁ。」

 綿貫先生:「今日は人がいない割に、ネバったエサよりもちょっとバラけるくらいのエサの方がよさそうだね。『バラケマッハ』をパラパラ足すとアタってくる感じだね。」

(わたし:綿貫先生ちょっと前に釣り始めたばっかりなのに…もうそんなエサ調整してたんだ…)

綿貫先生に言われた通り、「バラケマッハ」をパラパラ…

綿貫先生:「エマちゃん、エサを変えてみるときはもっと思い切ってドバッと入れたほうがいいよ。その方が、その調整が良かったのか悪かったのか分かりやすくなるから。」

わたし:「そっか!あ、でももしそれでウキが動かなくなったときは、このエサはどうしたらいいんですか?」

綿貫先生:「今の場合だと、また水を足して練って元の状態に戻せばいいんだよ♩」

わたし:「なるほどー!!!確かに、いくらでも調整できますもんね!」

ということで「バラケマッハ」を追加したエサで釣り再開。

と、鋭いアタリ。

わたし:「すごーーーい!!!釣れた!!!てことは、この調整は正解だったんだ!」

綿貫先生:「そうそう、そうやってエサを釣れるように合わせていくんだよ♪」

順調に釣りをしていたところで、嫌な予感が…

ここで、天気予報よりも早く、突然の爆風大雨。
あまりの風で釣りも出来ず、みんなパラソルを持って寒さに耐えること数十分。

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綿貫先生:「やっと風が落ち着いてきたね…」

 わたし:「寒かった…(笑) よし、再開!!!

ここで、竿を9尺に変更。

再開してすぐに5枚目ゲット!!!

わたし:「今のやわらかめのエサがちょうど合ってるのかも!」

やわらかめのまとまりのあるエサを大きすぎないサイズで付けていると、調子よく3枚ゲット!
いい流れ!

 

【10:30】

ここで30分ほどお昼休憩。

朝の悪天候が信じられないほどのカンカン照りに。
真冬から真夏になったようなおかしな天気だなぁ。

わたし:「カラツンが増えたのでハリス短くしてみてもいいですか?」

綿貫先生:「そうだね、短くしてみよう!」

上バリを8cm、下バリを16cmに。

わたし:「わぁ!!!釣れたー!!!さっきまでカラツンばっかだったのに!」

その後も連続でゲット!やっと15枚達成、目標まであと半分。

綿貫先生:「ハリス変えたのが大成功だね!ところで、今は上バリ8cm・下バリ16cmと短めのハリスでやってるけど、なんで同じ段差の上バリ30cm・下バリ38cmとかにしないか分かるかな?」

わたし:「言われてみれば確かになんでだろう…」

綿貫先生:「まず前提として、できるだけくわせのトロロをバラケのそばに置きたいのよ。30cm・38cmだとハリスの段差は同じだからいいと思っちゃうかもしれないけど、水中の中だと上バリと下バリが開いたときの幅が大きくなるよね。」

わたし:「ああああ!そっか、水中では糸が常にまっすぐな状態ではないですもんね。」

綿貫先生:「そうそう。さっきの場合だと最大68cm開いちゃうよね。ただ8cm・16cmだと24cmしか開かないよね。だからハリスを短くして、バラケのそばにくわせエサを置きたいわけ。」

わたし:「納得だぁ。確かにそれ考えたことなかった。」

綿貫先生:「だからヒゲトロセットは、ウドンの釣りとかに比べてハリスが短くて段差が狭いんだ。」

 

【14:00】

かなり暑くなり、へら鮒の活性も朝に比べてだいぶ上がりました。
ウキの周りはプクプクと泡立っています。

綿貫先生:「だいぶ活性が上がってきたね。こういうときは上バリのダンゴを小さく付けたら上バリに食ってくることもあるよ。」

わたし:「エサをちょっとやわらかくして小さく付けよう!」

 

【14:30】

綿貫先生の言ったとおり、見事に上バリにへらが!
2枚連続で上バリでゲット。

わたし:「楽しい〜!!」

綿貫先生:「今日は自分でエサ調整もできてていい感じだよ。」

わたし:「やった〜!」

綿貫先生:「アタリがでるまでは、手水や『バラケマッハ』でアタリがでるタッチまで調整。アタリがでてからは、エサのサイズやハリスを調整。調整のイメージはこんな感じかな。」

わたし:「なるほど!へらってエサとか仕掛けとか考えることが多いけど、そのイメージで調整していけばいいんですね!」

その後、くわせることに集中しすぎるとへらの寄りが悪くなり、ゲスト(小魚)アタリにならないよう様子を見ながら“寄せたり”“食わせにいったり”とひたすらエサ調整。

しかし、へらが寄らなかったり、寄ったと思ったらスレでかかったり、食いアタリがあってもバレたり、大苦戦!

わたし:「やばい、目標が危うくなってきたぁ…」

 

【15:50頃】

閉場のアナウンスで釣り終了。

結果は21枚。

わたし:「悔しいいいい〜!!!最後連続でバラしちゃったぁ。でもいろいろ勉強になったからいっか(笑)」

 

今日の教訓

アタリがでるまではタッチ調整、アタリがでてからは大きさ調整。
細かいエサ調整を繰り返す!

今までは調整しようと思いつつも、 「でもそろそろアタるかも?」と粘りがちでした。今回は自分のなかで5投で変化がなければ何か変えると決めたのはよかったかも?

釣れるまでの細かいタッチ調整、サイズ調整の大事さを痛感しました。何よりも、エサ調整した後に連続で釣れると嬉しい!楽しい!

 

次回のミッション

わたし:「今日1日ありがとうございました!目標は達成できなかったけど、やっぱりへら釣り楽しいなぁって実感しました!」

綿貫先生:「それはよかったよ〜。次回は硬いエサとやわらかいエサの打ち分けを学んでもらおうかな。」

わたし:「打ち分け!?エサで打ち分けなんてあるんですね!(笑)がんばります!」

 


自分でエサのタッチや大きさを調整し、アタリを導く難しさと楽しさを痛感したエマちゃん。
次回がとうとうLEVEL.20!
硬いエサもやわらかいエサも打ち分けられるようになれば、どんな状況も解決できるようになるかも?

かなりステップアップしてきたけど、大丈夫かな?

次回乞うご期待!