【へらにハマってもいいですか? LEVEL.14】吉田康雄インストラクターから抜きセットを学ぼう!
企画説明
【へらにハマってもいいですか!】略して“へマっていいですか?”はマルキユーアンバサダーに就任した“えまたん”こと片原恵麻が、へら鮒釣りを一から教わり、一人前の“へら師”になることをテーマに自ら執筆連載します!
今回のミッション
【吉田康雄インストラクターから抜きセットを学ぼう!】
今回のテーマはズバリ”抜きセット” !
数々の大会で結果を残されているトップトーナメンター、吉田康雄先生に教えていただきます。
チラッと耳にしたことはある、抜きセット。
厳寒期など厳しい状況で多用されるテクニックだとか。朝から冷え込み非常にタフな状況下で、しっかり抜きセットを習得してへら鮒を見ることはできるのでしょうか。朝からドキドキです。
今回の釣り場
今回訪れたのは埼玉県さいたま市にある武蔵の池さん。
タナ自由の釣りが可能で大型へらが放流されている釣り場です。自動検量機があることや、アクセスがいいことからも人気を集めている管理釣り場ですが、その分魚の偏差値が高く、腕に覚えのあるアングラーも通い詰めている道場的な釣り場だそうです。
また、他の池よりも比較的水温が高いため冬でもよくウキが動くようです。
レッスンスタート
わたし:「おはようございます!よろしくお願いしますっ」
吉田先生:「おはよう〜!」
わたし:「吉田先生、今日初めて抜きセットに挑戦するんですが、そもそも抜きセットってどういう釣り方ですか??」
吉田先生:「抜きセットというのは、上のバラケエサがハリについていない状態で釣ることだよ。タナに届く前にバラケを上バリから抜いてしまうんだ。」
わたし:「なんだか難しそう〜(汗)早速教えてください!」
今回の仕掛け
・サオ
9尺
・ミチイト
0.8号(ナイロン)
・ハリス
上0.5号(ナイロン)10cm
下0.4号(ナイロン)50cm
・ハリ
上7号
下4号
・ウキ
ボディ5cm PCムクトップ カーボン脚
※エサ落ち目盛り=全11目盛り中(くわせエサを付けて)1目盛りだし
・その他
・ウキゴム(ウキの脚に合わせたサイズの物)
・ウキ止め(ミチイトに適合するサイズの物)
・板オモリ(0.3mm 厚 内径0.3mm ウレタンチューブ装着)
・ジョイント(24号)
今回のエサ
【バラケエサ】
「粒戦」150cc+「粒戦細粒」50cc+「ヤグラ」100cc +「水」150cc 手を熊手状にしてムラが無くなるようかき混ぜて10分置く
最後に「浅ダナ一本」50ccを絡めるように加える
吉田先生:「水まで入れたらしっかり10分置くのがポイントだよ。」
【くわせエサ】
「力玉」(「さなぎ粉」漬け)
わたし:「ちなみに、このエサのブレンドはどんな特徴がありますか?」
吉田先生:「まず『ヤグラ』は重たくてまとまり感のでるエサ。その他のエサはまとまらないエサ。硬くて粗い『ヤグラ』の粒子は水を含むと下に下に落ちていくんだ。だから縦にバラけるエサになるんだよ。」
わたし:「わ〜!なるほど!」
吉田先生:「ちなみに、抜きセットといえども下までナジませたいときもあるんだ。そういうときは『浅ダナ一本』をさらに入れることで対応できるよ。もしそれでもエサがバラけすぎて付けにくいときや魚が寄っているときは『浅ダナ一本』の代わりに『BBフラッシュ』を入れるといいよ。」
釣り開始!
準備もできたところでいよいよ釣り開始!
【8:00】
わたし:「短い竿振るの地味に苦手なんです〜」
吉田先生:「今日みたいにチョーチンのときは竿を立てて、エサを沈ませてからウキを置くイメージでやるのがおすすめだよ。」
言われた通りにやってみると…
わたし:「本当だ!!!慌てずにゆっくりやればいいんですね!!!」
吉田先生:「釣り方としては、投入してエサ落ちの1メモリがでたら縦サソイしてナジませる。これを5回繰り返してアタリがでなかったらエサを打ち直そう。ちなみにアタリは他の釣り以上に小さいよ。」
わたし:「じゃあ怪しいなと思ったら全部アタリだと思ってアワせます!(笑)」
【8:30】
一通り抜きセットの流れを理解したところで、
ツンッ
わたし:「アタった!!!」
武蔵の池さんのへら鮒の元気なこと!
わたし:「すごい!!!めちゃめちゃ引く!!!」
なかなかすんなりと寄ってこないので思わず立ち上がってしまうほどのパワー!
良型の綺麗なへら鮒がやってきてくれました!
わたし:「冬のへら鮒は厳しいイメージが強かったから。朝から来てくれて嬉しいです!」
吉田先生:「いいアタリだったね〜!この調子で頑張ろう!」