新企画【へらにハマってもいいですか? LEVEL.1】岡田清インストラクターからへら鮒釣りの基本を学べ!
企画説明
【へらにハマってもいいですか!】略して“へマっていいですか?”はマルキユーアンバサダーに就任した“えまたん”こと片原恵麻が、へら鮒釣りを一から教わり、一人前の“へら師”になることをテーマに自ら執筆連載します!
今回のミッション
【 岡田清 インストラクターから へら鮒釣りの基本を学べ!】
今回、初めてのわたしにへら鮒釣りを教えてくれるのは岡田清先生。岡田先生はジャパンカップ、G杯と合わせて、7度も全日本チャンピオンとなった日本最強のトーナメンターとのこと。とりわけ、近年は所作がとても綺麗で基本を学びやすい方だそうです。そんな岡田先生からへら鮒釣りの基本を学びます。
今回の釣り場
初めてのへら鮒釣りという事で、今回訪れたのは横浜市青葉区にある熊の池さんです。周りは豊かな自然に囲まれていて、日常の喧騒からリフレッシュできる小規模の管理釣り場です。
こちらの釣り場は魚影が濃くウキがよく動くことでも知られていて、初心者が練習するのにはうってつけの場所のようです。
また、土日・祝日限定の食堂の昼食が美味しいとか…今回は平日だったため、昼食リベンジでも訪れたいです。
レッスンスタート
岡田先生:「まず初めに、へら鮒釣りの経験について聞かせてくれるかな?」
わたし:「本格的に挑戦するのは初めてなんです!普段船釣りをしているのでリールを使わない釣り自体が新鮮です…!」
岡田先生:「この釣りを上手くなるには、まず好きになってもらうことが一番の近道だから、今日はへら鮒釣りを楽しんでもらいたいな!」
まずは、釣り道具の配置決めからスタート。先生に事前に用意してくるように頼まれた「竿掛け」「万力」「玉網セット」「竿」「ウキ」「エサボウル」「計量カップ」「クッション」「へらバッグ」を並べます。※基本的なバッグの配置(右利きの場合ロッドケースは右側。また、釣座の間隔によりショルダーバッグは背面に置くこともある。)
岡田先生:「クッションを敷いたらまずは、万が一物が池に落ちた場合にすぐ拾えるように玉網から準備しよう!」
わたし:「なるほど!玉網はどこに置けばいいですか?」
岡田先生:「自分が取りやすいところでいいよ。右利きならエサを扱う方の左手側がいいかな。」
なるほど、隣のお客さんの邪魔にならない範囲で自分が動きやすいように道具を配置します。
今回挑戦するのは両ダンゴのカッツケ釣り。両ダンゴとはその名の通り、2本のハリそれぞれに練りエサを付けて釣る釣り方です。(ハリ2本使うんですね…)カッツケ釣りとはタナ規定のない釣り場で表層を狙う釣り方で、初心者が挑戦しやすい代表的な釣り方だそう。特に、へら鮒の魚影が濃ければ濃いほど釣果をだしやすいそうです。
今回の仕掛け
●サオ
7尺(2.1m)
●ミチイト
0.8号(ナイロン)
●ハリス
上0.6号(ナイロン)25cm(最後は12cm)
下0.6号(ナイロン)35cm(最後は20cm)
●ハリ
上6号(両ダンゴ用)
下6号(両ダンゴ用)
●ウキ
ボディ「 4.5 」cm 「 パイプ 」トップ 「 カーボン 」脚
※エサ落ち目盛り=全 7 目盛り中4 目盛りだし
●その他
・ウキゴム(ウキの脚に合わせたサイズの物)
・ウキ止め(ミチイトに適合するサイズの物)
・板オモリ(0.3mm 厚 内径0.4mm ウレタンチューブ装着)
・ジョイント(24号)
今回のエサ
今回使用するエサは「カクシン」700cc+水200cc
手を熊手にしてざっくりとほぐすようにかき混ぜる。粉っぽさが無くなる程度でOK!
「カクシン」は単品で使用可能なため、シンプルで初心者でも使いやすくおすすめです。エサ持ちがよく、慣れない方でもコントロールしやすいため、両ダンゴ釣りをする際はこのエサから始めてみてください。
わたし:「へら鮒釣りってエサの種類がたくさんあって、何を使ったらいいかわからないです…。」
岡田先生:「使ってみたいエサがあるときは「へらエサブレンド計算ツール」を使うといいよ!使いたいエサを選択して粉の量を入力するだけで、必要な水分量だったりエサ持ちの目安だったり色んな事がわかるよ!」
わたし:「そんな便利な機能があるんですか!釣りに行く前とか、帰ってきたときに家で勉強するにもぴったりですね!」
先生に習ったエサの使い方のコツ
岡田先生:「まず、へら鮒釣りは口の中にハリが入っていないと釣ったことにはならないってえまたんは知っていたかな?」
わたし:「え!初めて知りました!外から口にハリがかかっていてもダメなんですか?」
岡田先生:「そう、それは釣ったことにはならないんだ。だから、この釣りではハリにエサがついていて、それをへら鮒に食わせないといけないんだ。」
わたし:「つまり、エサが肝心ということですね!」
岡田先生:「その通り!」
エサ付けの際、上からハリをさすと抜けやすいため、下から引き抜くようにハリをエサの中に入れるのがエサ持ちをよくするコツだそう。
ハリに付けたらチモト(ハリの糸側)を軽く整えてハリにしっかりと付けます。
わたし:「岡田先生、エサの大きさはどのくらいですか?」
岡田先生:「はじめは大きめ(直径20mmくらい)に付けて、狙いの場所にたくさん魚を集めてみよう!魚がある程度集まったら、次はエサを小さめ(直径15mmくらい)にしてへら鮒がエサを食べやすいようにしてあげるといいよ!」
ということで、岡田先生のアドバイスに基づいて、大きめのエサ付けでスタート!
釣り開始!
エサ付けが完了したら、いよいよ釣り開始!岡田インストラクターから振り込みの仕方を習います。
岡田先生:「へら鮒釣りは振り込みの精度もとても大事なんだ。なるべく毎投同じところに投げられるように意識してみてね。」
わたし:「わかりました!!!」
釣り開始から数十分、なかなか釣れない…。へら鮒はかなり見えてきたけどアタリがでない…。
岡田先生:「今はだいぶ魚が寄ってきているから、アタリがでる前にエサが食われちゃっているね。エサ持ちが良くなり、アタリがでやすくなるようハリスを短くしてみようか。」
そんなわけで、25cm/35cmのハリスを12cm/20cmに変更。
ハリスを短くした途端、すぐにアタリが!
わたし:「釣れた〜!!嬉しい~!!!」
岡田先生:「へら鮒たちも、ハリにかからないように一生懸命エサを食べているんだよ。なかなか手強いけど釣れたら楽しいでしょ?」
その後もエサを小さくしたり、やわらかくしたりと工夫しながらへら鮒連発!
今回の教訓
【へら鮒釣りは基本がすべて!!!】
わたし:「う〜ん、全然釣れなくなっちゃったぁ。」
岡田先生:「えまたん、振り込み雑になってるよ?打ちこむ場所が10cmずれるだけでエサ持ちもアタる位置もかなり変わってきちゃうんだ。」
わたし:「だからか!」
振り込みの精度、エサ打ちのぺース、エサ持ちのチェック、エサの大きさ。基本が少しでもずれるとびっくりするくらい釣れなくなる…へら鮒釣りは毎投基本を守るのがとても大事だなと実感しました。
岡田先生:「ちなみに、今日作った仕掛けは再利用できるから竿袋に巻き付けておくと便利だよ!」竿先に付けていたチチワを竿袋の頭に引っ掛けて、
この位置で固定。
あとは、仕掛けの残り部分を縦方向に巻き付けて、
最後に、ハリを袋に付ければOK。
次回のミッション
岡田先生:「さて、今日はへら鮒釣りを楽しんでもらえたかな?」
わたし:「はい!ものすごく楽しかったです!いろいろ自分で微調整して釣れたときがすごく嬉しくてたまらなかったです!」
岡田先生:「じゃあ、今回はへら鮒釣りの一連の流れを学んでもらったから、次回のミッションは“エサ付けのコントロールをできるようになること”かな」
わたし:「エサ付け、早くなりたいです!」
岡田先生:「ちなみに、次回は今日よりも寒くなるから釣り方が変わるかもね!」
わたし:「気温によっても釣り方を変えるんですね!頑張ります!」
へら鮒釣りの基本を学んだえまたん。果たして本当の意味でへらにハマっていけるのか?乞うご期待!